Sales & Pruducts−A F PANEL アークロ炉々壁用耐火パネルについて

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目的

従来アーク炉々壁に使用されている水冷パネルの中で、 低熱負荷のウィークスポット部分にA F P を使用し、
水冷化率を従来の80%から60%に引き下げ、

  1. a) 溶解熱的バランスを改善
  2. b) 炉壁に付着する大型地金の改善
  3. c) 炉壁付着地金の脱落防止
  4. d) b).c)に起因する鋼品質阻害の防止
  5. e) 水漏れ等のリスク回避、維持費及び修理費の削減

等を計りました。

操業効果

a) 付着地金の減少
付着地金の厚み  水冷パネル・・390mm(Max)  A F P ・・330mm
炉内容量が極度に小さくなる事がなく、スクラップ挿入時に炉上での抑え作業が減少しました。
b) 付着地金の脱落
水冷パネルに比べ付着地金の脱落は極度に減少した。
特に出鋼直前の脱落が減少し、取鍋での「ふくれ現象」が無くなりました。
c) 品質面への幸影響
付着地金の脱落が昇温期・精錬期に減少した為に、還元精錬作業がスムーズに進行し、
合金鉄・造滓材の使用量が減少しました。
脱酸・脱流作業が容易に行え、品質が安定しました。
d) エネルギー削減効果

エネルギー削減効果を期待したが、大きな効果はでませんでした。

  差異
電力原単位 0
助燃バーナー ガス ▲0.3m3/t
助燃バーナー 酸素 ▲0.6m3/t
※ エネルギーを削減するには、水冷化率を50%以下に引き下げる必要があると考えます。
次回の施工はエネルギー削減効果を目的とします。
e) 安全面
水漏れの修理による炉休止、及び爆発等の心配がなく、また水管理が軽減されました。
水冷パネルと比べ、配管・ホースなどは不要なので、取り付け時間が半分で済み、また水漏れなどの点検も不要となります。

コスト効果

  水冷パネルとの差異
助燃バーナー ガス ▲0.3m3/t
助燃バーナー 酸素 ▲0.6m3/t
合金鉄 Fe-Si ▲0.3Kg/t
造滓材 石灰 ▲1.0Kg/t
造滓材 Si紛 ▲0.2Kg/t
工業用水 ▲26,000円/t
動力電力 ▲45,000円/t

品質効果・安全面などのメリットを除外して、上記表で算出すると、
年間約¥1,000万円(16万屯生産で)のメリットを得ました。
更に取付け個数を増やす事により、 エネルギー削減メリット・生産性向上メリットを得られると考えられます。

A・F・P パネル

※X・Y寸法、パネル厚みは御打合せとさせて戴きます。
※取付け寸法は水冷パネルと同じです。
※耐火物の特性

  アルミナ含有量 シリカ含有量 使用温度
TCS-EX 170 83% 12% 1700℃
TCS-185 98% 0.5% 1850℃

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